ふれあいワーカーズ所長の森田です。
この度、野洲市障がい者関係団体連絡協議会(通称:障団協)が企画、立案した「地域共生社会に実現」をテーマにした視察研修を実施してきましたのでご報告いたします。
今回は石川県金沢市でごちゃまぜのコミュニティづくりを掲げ、先鋭的に事業を展開されていますシェア金沢というところに視察研修に行ってきました。
障団協加盟の9団体、総勢12名で視察研修に行ってきました。
老若男女、障がいあるもなしも、子どもも学生もアルパカもが共生しあう街の視察記録です。
2018.2.16 10:30
本館にて佛子園の歴史、シェア金沢ができるまでの様子、シェア金沢とは何かというような内容を清水施設長よりお聞きし、視察研修のスタートです。
本館を出て少し坂を下ると、いきなりアルパカ(中央の木々の隙間の黒い生き物)。雪が積もり少し寒そうでしたが、いるだけで子供たちや障がいのある人たちが集まってくるというシェア金沢ではアイドル的存在。
シェア金沢の街並み。ひと足外に出れば連日の豪雪で降り積もった雪の山。除雪はしっかりとされていましたが、除雪車を頼ることなく自力で雪かきをしたとおっしゃっていました。
アトリエ付学生向け住宅。結構お安く住めるようです。賃貸料を運営費の一部とされているようです。
街をガイドされていくと、売店を発見。中をのぞかせていただくと駄菓子コーナーやイートインコーナーもあり、子どもは駄菓子を買い、大人はコーヒータイムというようによくできた売店です。ちなみにこの売店をきりもりされているのはこの街で暮らす老夫妻でした。
右手にも学生向け住宅やサービス付高齢者住宅があり、ごちゃまぜの街を形成していました。
本館に戻り、館内を案内してくださいました。掲示板の下にはいろんなものが販売されています。写真はないですが、地元で採れた野菜や地元名産物なども販売されていました。
視察終わりには、運営されているレストランでご用意してくださったお弁当を食しました。とても美味しかったです。
館内を歩いていると、キッズスペースには近所から来られているだろうと思われる幼児連れのママ友たちやカップル、レストランを利用されている障がいのある人、ない人、施設利用者等さまざまな人たちが集まり、自然に誰もが居られる場所があることが分かりました。
詳しく視察はできませんでしたが、この館内には天然温泉やデイサービスや生活介護といった事業も展開されています。
なんでもあり。ごちゃまぜなのです。
地域共生社会を実現するためにどのような切り口、考えのもとで進んでいけばいいのか答えがなかなか見いだせない中での視察だったのですが、これを機に何となくやるべきことが見つかったように感じています。
障がい福祉だとか高齢者福祉だとか子どもだとか関係なく交わり、共に助け合い共に生きる、縦割りをなくすこと。
交われる場所や資源、事業を起こすことも大事。
地域全体で人権意識を高めていける自然な流れをつくること。
自法人ができそうなこと、日中一時支援や子ども食堂とかの進化版?障がいのある人も高齢者も交われるようなサロン。といかくとっつきやすいもの。気を楽に集まれる場所みたいなのを大きくしていって、それが地域につながっていくみたいなのがとっかかりとしては理想。
様々な個性やカラーがゆっくりでもいい、じっくりと交じり合い溶け込み、そしてなじむ。その先のカラー。
なんとなく見えてくるものはあった。
くれぐれも国にお金がないから公費使わないでみんなで何とかやってくださいよ的な考えでないことを祈りながら、我々ができうることを明確にし、地域や関係機関等を巻き込みながら地域共生社会の実現へ向かって歩んでいきたいですね。
最後に、とてもお忙しい中視察研修を受けていただきました清水施設長をはじめ職員の皆さま方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
(あまり写真を撮っていなかったので具体的な街の様子などが伝わりにくくて申し訳ございませんでしたが、最後まで読んでくださってありがとうございました。)